インターン体験記

【インドネシア】自身の「成長」を他者のために活かす

SocialインドネシアKT甲村1

受け入れ先紹介
私がインターンシップを行ったのは、インドネシアのジャカルタを中心にしているISCO(Indonesian Street Children Organization)という名の、貧しい子供達のために教育活動を行うNPOです。経済発展目覚ましいインドネシアでは、貧富の差というものが大きく、貧しい人々はスラム街を形成して生活しています。インドネシアはイスラム国家である関係から、学校の始業時刻が早く、従って終業時刻も早く設定されています。その中で、そのような貧しい家庭に生まれ育った子供達は、悪い場合親に物乞いとして放課後に通りで小金を稼ぐことを強要されてしまうこともあります。それを問題として、日本で言う学童保育のようなものを行い、放課後にそういった子供達に少しでも勉強する機会を与え、将来的に大きな夢を抱く手助けをしています。

今回のインターンシップの目標
・子供達に日本の文化を紹介し、また簡単な勉強を教えること
・生の「貧困」というものに触れ、学ぶこと

1週目 子供達との顔合わせ。兄弟もおらず、小さい子供達と接する経験をあまりしてこなかったため、戸惑いを覚える。
2週目 子供達と次第に打ち解け始める。しかし子供達が小綺麗な服装をしていたり、携帯電話を持っている子もいたりして、想像していた「貧困」とは少し違うのではないかと疑いを持ち始める。
3週目 初めて子供達の住むスラムを訪問。予想を遥かに超える劣悪な環境で子供達が生活していることを知り、非常にショックを受けると共に、身が引き締まる思いがし、一層業務に励む決意を新たにする。
4~6週目 インターンシップも終盤に入り、子供達ともより親密になり、最終的に言葉がなくとも子供達の気持ちが分かる以心伝心の状態に。インターンシップのまとめとして、千羽鶴等の贈り物を作成する。

 

?子供達の服装が想像していたよりずっと小綺麗であり、中には携帯電話を持っている子もいて、「実はこの子達はそこまで貧しくないのではないか」と感じ、「生の貧困を肌で感じる」ことを個人目標に掲げていた私は、少し疑念さえ抱いていました。しかしある日、保母さんの一人が、生徒の家を訪問するというのでついて行った所、これまでの考えを180度改める事になりました。
彼らが住んでいたのは、川沿いに建てられたスラムであり、信じられないような劣悪な環境でした。川はゴミで覆い尽くされ、夏の気温で物は腐り、結果として蝿がそこかしこに飛んでいます。そして最も衝撃的だったのは、生徒の一人の家が、文字通り「半分無くなっていた」ということです。当時は乾季であり、以前に火の不始末から発生した火災が密集した木造住宅であるため燃え広がり、その生徒の家の屋根が焼け落ちてしまったのです。その子の家には壊れた屋根を修理する金銭的余裕はないため、代替案としてビニールシートを屋根代わりに掛けて生活していました。それは紛れもない「事実」でした。
そのような劣悪な環境で住んでいながら、彼らは「笑顔」で毎日私の元に来る。そう考えた時に、私ははっと気付きました。彼らは彼らの身の回りの環境しか知らないから、その環境を「当然のもの」として考えているのだということです。第三者の私達からすれば、彼らの環境は「酷い」と考える訳ですが、彼らはそれを苦にも思っていない可能性があります。被援助者のニーズを考えず、「国際協力」と称して不要な物資を送ったりすることもこのような現状に対する双方の認識の「ズレ」が原因になっているのかもしれないと考え、改めてこの「貧困」という問題は根が深く複雑な問題だと感じました。

私が得た最も大きい収穫は、今後の就職等にも関わってくることになる人生の中での「軸」を発見することが出来たことだと思います。私はそれまでの大学生活を「内気な自分を変えること」、つまり「自己成長」を目標として過ごしてきましたが、「自身が成長した先にその成長を何に活かしたいのか」という点に関しては未だ答えが見つかっていない状態でした。しかしインド旅行で感じたもやもやを、このインドネシアでのインターンシップで明確な答えに形作ることが出来たと思っています。「自身の成長を、誰か他者のために活かしたい」、これが私の答えです。自分一人で成長するのは難しいことです。これまで沢山の人と出会い、交流する中で彼らの人生や考え方等から学ぶことが多くあり、自身の成長を促してくれたと思っています。私はその恩返しとして自らの成長を、自らの助けを必要としている人達に還元したいとこのインターンシップを経て考える様になり、社会に出てもその思いを持ち続けて行きたいと考えています。

 

皆さん、充実した大学生活を送られているでしょうか?少し考えてみてください。大学生になり、両親や学校の縛りが緩くなり、高校以前に比べて遥かに「自由」を謳歌していることと思います。しかしその「自由」は、時として「嫌なこと・困難なことから逃げる自由」にもなり得ます。私は、物事はどんなことであれ、結果がどうであれ、挑戦してみることに意義があると考えています。挑戦した結果成功した場合は勿論のこと、仮に失敗したとしても学ぶことは多く(むしろ成功体験より多いと思います)、今後に活かすことが出来ます。では、「何も得られない」のはどういう時でしょうか。―そうです。「行動を起こさなかった」時のみ、何も得ることは出来ないのです。とりあえずやってみましょう。少し考えたら、そして一度やるということを決めたら、もう後は何も考えなくていいんです。がむしゃらにそれを駆け抜けた先に、一回り大きくなった自分が待っています。
さて、アイセックの海外インターンシップの最大の魅力は、何と言っても国とプログラムの豊富さにあると思っています。私のように、「インド旅行で感じたもやもやを確かめに行く」といった些細なきっかけでもいいんです。海外は行ってみれば分かりますが、思ったより肩の力を入れる必要のない場所です。しかし、それも行ってみないと分かりませんよね。8回ある大学生の長期休暇のうち、1回くらい自らの「挑戦」に充ててみませんか?

2014-04-14 | Posted in インターン体験記No Comments » 

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